バランスボールに乗って

 

夜、弟とテーブルをはさんで、話をしていると、

弟の向こうに、バランスボールに乗って

こっちを見ながら、ぴょこたんぴょこたん

飛び跳ねている母が見える。

 

「どうしたの?」

 

と聴くと、

 

「今日は、楽しいなぁと思って」と。

 

こんな母を見るのは、すごくうれしい。

 

帰ってきてよかったなぁと思う。

 

母は、「みかんの花咲くころに、

また、しまなみ海道に行きたいね。」

と言っている。

 

以前、会社の同僚と、

しまなみ海道を自転車で走破した時に

瀬戸内海の風を感じながら

自転車で海の上を走るのが

たまらなく気持ちよくて、

両親にも同じ感動を体験してほしくて

しまなみ海道自転車走破の旅に誘ったのが

10年前。

 

ちょうどみかんの花咲く4月-5月の頃で、

どこを走っていても、みかんの花の甘い香りがして

島全体が、みかんの香りに包まれているという

別世界の体験でした。

 

みかんの国、和歌山で育った母にとっては

懐かしい香り。

 

また一緒に行きたいと思います。 

 

 

 

 

読み違い、聞き違いの天才は?

 

今日は、久しぶりに弟が実家に帰ってきて、私も実家へ。

 

夜、母が洋服に着いていたタグの名前を

「これなんて読むの?」と聞くので、

インターネットで探してみました。

 

”une autre"「ユノートル」

 

「へぇ、続けて読むから

ユノートルって言うんだね」

と二人で話していると、

テーブルの向こうに座っていた父が、

「なんて? 脳梗塞?」と。

 

「ユノートル」が

 

「のうこうそく」

 

父は、どういうわけか読み違い、聞き違いの天才です。

 

昔、「やまぐちももえ」を

「ももぐちやまえ」と

勘違いしていたのは父です。

 

どうやったら、そんなふうに読めるのか、聴こえるのか

と思っていましたが、今思うと

冗談を言わない父なりの

家族を笑わせるためのユーモアなのだ

と思いました。

 

 

 

 

 

なんだかんだ言っても

質問です。

 

なにか新しいことを始めるとき、

自分の壁に立ち向かうとき、

まず最初に

 

「むずかしそう。。。」

「できるかな。。。」

「うまくいかなかったらどうしよう。。。」

 

って思ったりしませんか?

 

この最初に感じる

 

「むずかしそう。。。」

「できるかな。。。」

「うまくいかなかったらどうしよう。。。」

 

が、あなたの初動を遅らせます。

 

そして、やろうと思っていた新しいこと

自分の壁に立ち向かおうと思っていたことが

先延ばしになります。

 

すると、ますます

 

「むずかしそう。。。」

「できるかな。。。」

「うまくいかなかったらどうしよう。。。」

 

という思いが強まっていく。

 

そして、やろうと思っていたことが

どんどん先延ばしになっていく。。。

 

まさに、負のスパイラルですね。

 

もし、あなたが

「むずかしそう。。。」

「できるかな。。。」

「うまくいかなかったらどうしよう。。。」

って、不安になったら。

 

いったん、深呼吸をして

 

「それって、あなたがどうしてもやりたいことなの?」

 

って、ご自身に聴いてみてください。

 

そこで、YesなのかNoなのか。

 

ちゃんと自分の心の声を聴いてあげてください。

 

その答えが、

 

「なんだかんだ言っても、私はこれがやりたいんだ」

 

そう思っているあなたがいたら、

 

「むずかしそう。。。」

「できるかな。。。」

「うまくいかなかったらどうしよう。。。」

 

なんて不安、感じていたときの

 

「時間とエネルギーがもったいなかったぁ!」

 

ってわかります。

 

キーワードは、

 

「なんだかんだ言っても」やりたいかどうか?

 

不安で前に進めないとき、

 

いったん深呼吸して

 

それからご自身に問いかけてみてくださいね☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花を生けること

 

私にとって、花を生けることは、

精神統一であり、よろこび。

 

花の色、形、配置を見ながら

はさみをとる。

 

花ばさみ特有の、声高く、芯の入った

パチン

パチン

と響く音が、

ひたすらに花に向き合う

無の世界へと導いてくれる。

 

この音は、私の記憶に深く根差している。

 

母は、母屋の玄関の土間に、

畑や庭の花を摘んできては

よく生けていた。

 

パチン。

 

パチン。

 

静かな土間に響く、花ばさみの音。

 

その音を背に、静かに、花に向き合う母。

 

どんな想いで、母屋の玄関に花を生けていたのだろう。

 

母にとっても、花を生けることは、

無になれる時間であり、

日々の暮らしの中に、季節を取り入れるよろこび。

 

母が教えてくれたよろこびのひとつです。

 

 

 

 

カリスマ美容師と呼ばれるワケ~その7~お客さんのよろこびは?

 

「あぁ、よかったです。」

 

お客さんの立て込む中、

時間通りに仕上げてくれたマサさん。

 

会計を済ませると、

いつもエレベーターのところまで、

見送りに来てくれます。

 

エレベーターを待っている間、

時間がかかって申し訳なかったです、

今日はこんなふうに仕上げました、

など、いろいろお話ししてくれます。

 

私にとっては、願ってもいないオファーをしてくれて

少し伸びてきて気になっていた髪の毛も

スッキリしたことがうれしい。

 

改めて、お礼の言葉とともに

「今日から、気持ちよく過ごせます」

とお伝えしました。

 

すると

とてもほころんだ笑顔で

「あぁ、よかったです。」と。

 

私がよろこんでいるのを

マサさんも一緒によろこんでくれているのが

わかりました。

 

お客さんのよろこびを

一緒によろこんでくれる。

 

お客さんが、

「この人にお願いしてよかった」

そう思う瞬間です。

 

 

 

 

 

カリスマ美容師と呼ばれるワケ~その6~視点を変える

 

質問です。

 

「視点を変える」ことが大事って、よく言われますね。

 

では、なぜ、視点を変えることが大事だと思いますか?

 

朝から、フルスピードで動き回るマサさん。

 

そんな中でも、お客さんとおしゃべりを楽しむ余裕は忘れません。

 

ショーやコンテストの審査員、セミナーの講師として

最後に講評や、コメントをすることが多いと言います。

 

そんな時、「『歌うたいます』とか言って、歌を歌い始めて、

会場の人にも一緒に歌ってもらったりするんです」と 。

 

最後の講評の代わりに、歌を歌う???

 

すると、

「『視点を変えることが大事』だと思ってるので。

視点を変えてもらうためなら、なんでもやりますよ。」

 

「この間の5000人くらい集まったセミナーでは、

最後に『今日は、ここがよかったです』とか、

フツーに講評しても、印象に残らないだろうなぁ

と思って、逆立ちして、話し続けました。」と。

 

え!?舞台の上で、逆立ちで話し続ける???

 

そこまでして、なぜ、「視点を変える」ことが

そんなに大事なのか?

なぜ、そこまで大事だと思っているのか?

 

知りたくなって、聴いてみました。

 

すると

「うーん、なんででしょうねぇ。

そうですねぇ。

 

『こんな奴いたなぁ』ぐらいの印象に残ってくれるだけでも

いいと思ってるんですよ。

 

当たり前のことって、つい当たり前になって

出来てない人が多いと思うんですね。

 

でも、当たり前のことが、

当たり前にできるってすごく大事で。

 

だから、『視点を変える』ってことが大事だと思うんです」と。

 

「当たり前のことが、当たり前にできるために、視点を変える」

 

私の中になかった視点でした。

 

あなたは、

なぜ、視点を変えることが大事だと思いますか?

 

あなたの中にある

「なぜ、視点を変えることが大事なのか?」について

今度教えて下さいね☆

 

 

 

 

 

 

カリスマ美容師と呼ばれるワケ~その5~お客さん2

 

8:20の予約を受け付けてくれた

カリスマ美容師のマサさん。

 

お店に行くと、まだ誰もお客さんはいません。

 

音楽が流れ始めた、静かなお店の中を歩き、

髪を洗ってくれるアシスタントの人に

「今日は、朝早くから出勤してもらって、

ごめんなさい」と言うと、

「全然そんなことないんです。

マサさん、開店前にお客さんよくとられるので。

今日も8:30からもいらっしゃいますし」と。

 

確かに、しばらくするとどんどん人が入ってきて、

10時の開店前に、すでに私の他にも8人のお客さんの

対応をされていました。

 

「今日は、朝から他のお店からも

何人か手伝いに来てもらってて」

 

そう言いながらも、おしゃべりを楽しむ余裕も持ちながら

きびきびとしてお店の中を歩き回ります。

 

 ショーやコンテストの審査員、セミナーの講師として

最後に講評や、コメントをすることが多いというマサさん。

 

一人のアシスタントの女の子に、

「マサさんのセミナー出たことある?」

と聴くと、「ありますよ。やっぱりすごく勉強になりますね。」

って言うので、「たとえば、どんなところが勉強になるの?」

と聴いてみました。

 

すると、

「マサさん、『お客さんが来てくれる』っていうことを

すごく大事にされてるんです。セミナーでも何度も言われるんです。

だから、私も『あ、お客さんにこうして接すればいいんだ』って

思って」と。

 

全国にお客さんをもつマサさん。

 

確かに、

「お忙しいところ、わざわざ来て下さってありがとうございます。

こうして来て下さるのが、何よりうれしいです。」

ということを、毎回必ず仰います。

 

「なぜ、毎回言うのだろう?」

実は、そんなふうに思っていました。

 

でも、マサさんが、後輩たちに伝えるメッセージとして

『お客さんが来てくれる』ということを大事にしている

ことを知り、毎回なぜそう言われるのか、その理由がわかりました。

 

お客さんが来てくれることを何よりもよろこび、優先してくれる。

 

毎年、お客さんが、全国から増え続けている理由が

そこにはありました。