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少しの立ち止まる時間をとることによって

先日、いつも元気な同僚が、あまり元気がない朝がありました。

彼女には10ヶ月になる男の子がいて、先日から彼女も赤ちゃんも風邪気味だということは

知っていたので、具合を聞きました。

すると、疲れきった様子で、家庭崩壊しそうです!と、なにやら尋常ではない様子。

聞くと、離乳食が進まないため、ミルクをあげていると、保育士さんからミルクの量を

減らしてくださいと厳しく注意されるとのこと。

なので、夜に泣いてもあげないでいると、一向に泣き止んでくれないために、睡眠不足になり、

しかも保育士の先生からは、まだ減らしてくださいと言われ続けるので、追い詰められた

気分になって参っているとのことでした。

 

たくさんいる保育士さんの中でもベテランのその方に担当してもらえてよかったなと

思っていたそうですが、赤ちゃんにも個人差があるはずなのに、何を言っても断定的に

言われることが辛いと。

 

初めての赤ちゃんで、大変ながらも、先日まで子育てを楽しんでいました。

離乳食が遅れていて気にしているのはお母さん。

そのお母さんを追い詰めてしまっては元も子もありません。

いつの間にか知識に頼り、目の前のお母さんが見えなくなってしまったのかもしれません。

 

私が密かにファンになっている介護士のOさんは、「介護職は、”正論”という武器を捨てる」

そしてそれが相手の心に寄り添うことにつながる、と言われました。深い言葉です。

 

今回の保育士さんにも、「”正論”という武器を捨てる」がまさに当てはまるのではないでしょうか。

正しい時期に正しい離乳食を進める、というのが正論でしょう。

保育士さんは、この正論をもってお母さんに接しました。

するとお母さんは、たちまちに心を閉ざし、毎日のミルクの記録に偽りの数字を書こうかとまで

考えるようになりました。

楽しんでいた子育てが家庭崩壊しそうだと思うようになりました。

 

もし、あなたが、自分の方法が一番正しいと思っているとき、

もし、あなたが、自分の知識に自信をもっているとき、

もし、あなたが、自分が一番相手のことを思っていると自信があるとき、

一度「”正論”という武器を捨てる」、を思い出してみて下さい。

あなたが一番正しいと思っている方法、知識が、相手の心に寄り添い、相手の笑顔を

引き出すものなのか。

「”正論”という武器を捨てる」を思い出し、少し立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。

 

この「”正論”という武器を捨てる」を思い出す少しの時間を取ることによって、

あなたの知識と自信は、自分だけのものではなく、人から求められるものとなり、

揺るぎないものとなるでしょう。