書き初めの楽しさとは

大事なお話をします。

あなたが、満足のいく自分になりたいと思うなら、感じたままに行動してみることが大切です。

 

毎年、我が家では、元旦に一年の計を書き初めします。

自分が作りたい1年を表す漢字1字を色紙に書くのです。

今年は、その書き初め会に私だけ参加できなかったため、実家から書道道具と色紙を持ち帰り、

いつ書こうかと思いながらも、書きそびれていました。

ところが先日、1月からインターンシップで来ている学生のニューズレターでの紹介文で、

以前 日本人書道家のアシスタントをしていたことがあると知り、「一緒に書き初め

やってみない?」と声をかけたところ、目を輝かせて「やりたい」との返事が返ってきたので、

他のスタッフにも声をかけ、結局 全員で金曜日の午後に書き初め大会をすることになりました。

 

私を含め、日本人スタッフは誰もが小学校の時に書道を習っていたくらい。

なので、3ポイント=背筋を伸ばして、筆を垂直に持つ、筆に少し力を入れるポイントだけを

説明して、あとは自由に書きたい漢字を書いてもらいました。

最初は、外国人スタッフが書いていたのですが、それを見ていた日本人スタッフが

「私もやりたい!」と次々に筆をもって書き始めました。

思い思いの字をそれぞれに書き、今日の日付と自分の名前を書き込んだ色紙を見て

みんな満足げです。

来年もやろう、ということになりました。

 

書き初めが、外国人スタッフだけではなく、日本人スタッフにもこんなに楽しめたのは

なぜでしょう?

小学校のときに習った書道は、楷書で四角い枠の中にきちんと納まったお手本通りに

書かないといけない字でした。少なくともそう思っていた書道だったでしょう。

その後 書道に触れる機会はなく、筆の画一的な線しか知らずにきました。

でも、今回の書き初めは、3つのポイントだけ気に留めて、あとは自分の好きな

字を自由に書くだけ。

そう、好きな字を感じるままに書く。

すると、筆が様々な面白い線を描いてくれることに驚きます。

その一つ一つ趣の異なる線を、またその大きさを活かしながら、自分だけのオリジナルの字を

作っていく。それが楽しいのです。

 

もし、あなたが、自分はきちんとしていないといけないと思っているなら、

もし、あなたが、私はこう振る舞わないといけないと思っているなら、

もし、あなたが、あの人はこうすべきだと思っているなら、

 

一度、 感じるままに筆を走らせてみる。

 

なぜか?

 

感じるままに行動することが、いかに楽しく、そして自分が満足する結果をもたらしてくれるかを

体感することができるから。

そして、何より、楽しみながらあなただけのオリジナルの作品が自然と出来上がっているのです。

 

時には、感じたままに行動してみる。

 

すると、こうあるべきと目指していた自分の理想像より、いつの間にか

はるかに面白く、満足のいく自分に出会えるかもしれません。

 

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