やさしさの結晶

 

先日、ジブリ美術館のチケットをとってほしいとの

依頼を受けていた同僚の家族が

東京、箱根、京都、広島を経て

大阪へやってきました。

 

彼女は、私が最も古くから知る同僚の一人。

 

入った当時の、とにかく聞いてばかりいたときに

メールだけのやりとりでしたが、

いつも親切に、丁寧に教えてくれたのが彼女でした。

 

今回は、18歳の男の子二コラと14歳の女の子キラが楽しめそうな

ミナミで一緒に食事をすることに。

 

二コラもキラも、両親に似てシャイ。

はにかみながら、言葉少なに話してくれる姿は

とても愛らしい。

 

キラは、エキゾチックな顔をした

とってもチャーミングな女の子。

 

京都で、舞妓さんの衣装を着て

お化粧をした写真は、それはそれは

美しい日本人形のようでした。

 

同僚に、今回アジアは、初めてなの?と聞くと

「ネパールには、この子を引き取りに行くときに何度も行ったわ」

 

そう、キラは、彼女の養女。

 

ネパールの孤児院から、キラを引き取って

ニコラと共に、慈しんで育ててきたのです。

 

彼女が、養女を引き受けに行くために

長期休暇を取ると言っていたことを思い出しました。

 

あれから10年。

 

二人の子供は、両親そっくり

 

私が感じていた彼女の深いやさしさを

改めて目の当たりにして感じ、

心がふわっとあたたかくなりました。

 

とてもやさしく、あったかい時間でした。