いつもこころに笑顔を

 

最近、叔母の言うことを

なかなかやってくれないという叔父。

 

新聞ばかり読んでいて、

いつもやってくれているお風呂掃除も

忘れることがあるという叔父。

 

杖をつきながら、ゆっくり、ゆっくり

歩く叔母にとっては、両手を使う作業は

簡単ではない。

 

叔母が「やって」と頼むと叔父がやってくれる。

 

それが、最近なかなか動いてくれないという。

 

「耳遠いさかいに、少々悪口ゆうても

聞こえへんよって、ええわ」

 

そう言って、いたずらっぽく笑う叔母。

 

耳が遠くなってきた叔父は、

会話をするのも億劫になってきている。

 

心細い想いと不安な想いを抱えながらも

そんな想いは、おくびにも出さず、

ユーモアに変えて、人の笑顔を引き出す叔母。

 

叔母の偉大さを

改めて想いました。