史上最年少のトップデザイナーはどのようにして生まれたのか?

 

映画を見る代わりに、何気なく再生した

機内のライフスタイルのTVプログラム。

 

史上最年少の25歳でPierre Balmain のデザイナーとして

採用されたOlivier Rousteingに密着した番組だった。

 

もちろん、そのプログラムを見るまで

Olivier Rousteingの名前は知らなかった。

 

特にPierre Balmainのブランドに興味があるわけでもない。

 

でも、25歳という史上最年少で、ファッション界のモードをリードし、

世界中にファンを持つデザイナーとなったオリヴィエ。

 

その若さとともに、ブラックであり、孤児院で育ったという

アイデンティティに惹かれた。

 

熟練のデザイナーたちがひしめくパリのモード界で

彼は、どのようにして史上最年少のトップデザイナーと成り得たのか。

 

いつの間にか番組に引き込まれていた。

 

彼は、9歳の時に養子として、フランス、ボルドーに住む

夫婦のもとに引き取られる。

 

両親と肌の色が違うことは、幼い彼を苦しめた。

 

それでも、病気を克服し、

血のつながりより、心のつながりの大切さを

彼に伝え続けた母の愛情を受け、

彼は、18歳でパリの服飾学校に入学し

自分の道を歩み始める。

 

毎朝、自宅の地下で、トレーニングコーチと

1時間のスパーリングとスイミング。

 

ヘルシーライフのため、

ではなく、

「ハイパーヘルシーライフのため」

だという。

 

最後の最後まで、出来上がった衣装に

ハサミを入れることに妥協はない。

 

自分の思い描く美の世界を表現するよろこび。

 

フィルムの中の彼は、そんなよろこびを追究する

エネルギーと自信で輝いているように見えた。

 

気がついたら、何度も繰り返し見ていた。

 

Olivier Rousteing.

 

これからも目が離せなくなりそうだ。 

 

 

Olivier Rousteing

https://www.elle.com/jp/fashion/trends/g154782/fpi-hm-balmain-olivier-rousteing15-05/