末っ子

 

今日は、94歳の叔母のところへ行ってきました。

 

今回は、泊まることはできなくて、日帰りで。

 

母が持たせてくれた料理の数々を

お昼に一緒に食べながら話す。

 

叔母は、母のつくる料理が大好きだ。

 

「お母さんは、末っ子やのに

しっかりしててえらいなぁ」

 

叔母が言う。

 

母は、8人兄姉の末っ子。

 

叔母は6人兄姉の末っ子。

 

「私は、気ままのやんちゃくれ」

 

叔母が笑いながら言う。

 

叔母は、8歳の頃、お母さんをなくした。

 

お母さんがいなくなった日の

病院からの帰り道、

電車の中で、お父さんが

 

「お母さんの分まで、かわいがっちゃるからな」

 

そう叔母に言ったのだと言う。

 

そうして育ったから

 

「私は、気ままのやんちゃくれ」

 

と。

 

叔母は、いつでも

つらいことも、困ったことも

何でもないことのように

ふっと笑顔を誘う言葉につなげる。

 

でも、私は

叔母の本当の気持ちを理解できているのだろうか。

 

初めて聴く叔母のお父さんの言葉に

気づかせてもらった。