初めての議長経験は?

 

7月に上司が私を議長に指名した会議の当日を迎えた。

 

開始30分前から、そわそわしてテレビをつないでいた私に

同じく早めに来ていたパリの同僚が、テレビ越しに私に声をかけた。

いつになく、今の日本の気候とか、いろいろ聴いてくる。

 

でも、そうやって雑談しているうちに、

さっきまでそわそわしていたのが、

落ち着いてくるのがわかった。

 

彼らしいやさしさだ。

 

次第に、各地のテレビの前に人が集まってくる。

 

いよいよ会議が始まった。

 

今日は、2か月ぶりの2時間の会議で、登壇者は8人。

 

会議を進めていく中で、登壇者一人ひとりが

さりげない心遣いをしてくれていることに気づいた。

 

人によって違うささいな行動、言葉に込められたさりげない心遣い。

 

そんな一人一人の思いやりの行動や言葉を感じているうちに、

会議が始まったときの私のぎこちなさは、どこかへ行ってしまった。

 

会議の後、電話で話した上司は

 

「よくやったな。カンタンだっただろ」

 

と言った。

 

会議を引っ張っていかないと、そう思っていたのが

登壇者たちのさりげない心遣いに支えられ、

登壇者たちと一緒につくった会議になった。

 

改めて、

こんなしあわせな経験をさせてくれた

上司に感謝の気持ちを伝えた。

 

指名されたときは、あんなに上司にぶ~たれてたのにね☆

 

やっぱり、私はこの同僚たちと一緒に働くのが好きなんだ

 

改めて、

上司や同僚たちと一緒に仕事ができることに感謝した。