学生のレポートが教えてくれたこと

 

土曜日に学生のレポートが届いた時、

この講義を担当している友人から

電話がかかってきた。

 

私の動画を他の講師にもシェアしていいか

という問い合わせだった。

 

強制ではないが、講師同士のお互いの学びのために

今回は、シェアしようということになったらしい。

 

返事に詰まった。

 

私以外の10人の講師は、みんなすでに大学で教えていたり

企業でプレゼンし尽くしている友人たちばかりだ。

 

「こんな授業やってるのか」

 

そんな風に思われはしないかと、

しり込みした。

 

考えあぐねている私に友人が言った。

 

「学生からのレポート見たら、

そんな風には思わないと思うよ」

 

え?どういうこと?

 

そう思いながら、レポートに目を通した。

 

私の講義内容は、国内外の廃棄物問題について。

 

読みながら、素晴らしいレポートの数々に感動した。

そして、涙した。

 

何が素晴らしいのか?

 

途上国の現状に胸を痛め、

自分の環境がいかに恵まれているかに感謝し、

だから自分はどうしていきたいのかをはっきりと

書いている学生。

 

自分の周りの当たり前が、

他では当たり前でないのかもしれない

と気づく学生。

 

自分の生活を振り返り、

自分ができることを見つめ、

具体的にやることを決めた学生。

 

今まで関心のなかった廃棄物問題に興味を持ち、

Instagramのストーリー機能で、さっと

友人、知人たちに廃棄物に関するアンケートをとって、

結果を報告してくれる学生。

 

今まで関心のなかった廃棄物問題に興味を持ち、

自分ごととして捉え、自分の生活スタイルを振り返り、

実際に行動し、これからどうしていこうと思うのかを

具体的に決めて、自分なりの言葉で書いている。

 

このレポートは、私の宝物だ。

 

気がつけば、今年で8年目。

 

続けてきて

 

本当によかった。

 

こんな素晴らしい感動を

 

ありがとう。