聴きたいのは「あなたの言葉」

 

たとえば、人に意見を求められたとき

 

「いいこと言わなきゃいけない」

 

「何を求められているんだろう?」

 

「たぶん、こういうことだよね」

 

と思いながら、一般的によく言われている言葉で表現したり、

抽象的な言葉で伝える、なんてこと、ありませんか?

 

一般的な言葉ではなく、抽象的な言葉でもなく、

「自分の言葉」で伝えられたら。

素敵だと思いませんか?

 

先日の大学での授業。

 

授業後の事後レポートの質問項目に、

「今日の授業を受けて、みなさんの中に起こった変化(気づきなど)を

1つ書いて下さい。 白紙にせず、なければ、ない、と記入して下さい」

という質問を含めておきました。

 

ほとんどが、授業内容に関することの中で

 

その中にあった一つの言葉。

 

「(グループディスカッションの)話し合いにより、自分の意見が言えた」。

 

 

グループの中で、「自分の意見が言えた」。

 

 

「自分の言葉」で、「自分の意見」を伝えられたよろこびが伝わってきました。

 

 

そして、それを自分の中に起こった変化としてとらえた。

 

 

小さな心の火が灯った瞬間。

 

 

私たちは、つい

「いいこと言わなきゃいけない」

 「何を求められているんだろう?」

 と、相手の目を気にするあまり、

一般的に使われている言葉を口にしたり、

抽象的な言葉で伝えたりしてしまいます。

 

でも、本当に聴きたいのは

 

「あなたの言葉」。

 

聴く側も「あなたの言葉」が聴きたくて、質問するのです。

 

「自分の言葉」で伝えられるよろこび。

 

そんな場面に立ち会えたら、幸せだなぁと思います。