音だけを聴く

 

昨日、ラジオで

フィギュアスケート高橋大輔選手のことを話していました。

 

フィギュアスケートの演技は、

いろんな技術で構成されています。

 

難易度の高いものを多く取り入れて

いかに高得点を獲得するか。

 

それが、優勝への道へとつながります。

 

競技前には、技術の構成を頭のなかでシミュレーションします。

 

次は、このステップ。その次は、あのジャンプ、と。

 

ところが、高橋選手は、

「音楽」しか聴かないのだそうです。

 

頭の中で演技のシミュレーションをしない。

 

「音」だけを聴くのだそう。

 

そういった意味で、フィギュアスケーターというより

「僕はダンサーですね」と。

 

選手によっては、構成をシミュレーションし、

音楽を聴かない選手もいる中で、

高橋選手は、「音楽」だけを聴く。

 

「音楽」を身体全体で表現するために。

 

なぜ、高橋選手の演技が

あれほど人のこころを魅了するのか、

その理由が少しわかった気がしました。