心が揺さぶられる話し方とは?

 

昨日に続き、今日は方眼ノート講座2日目。

 

今期、初めて受講される方々が、お一人お一人

自己紹介をしながら、どのように方眼ノートを

使っていきたいのかをお話してくれました。

 

その中で、私がよく知る人の番になりました。

 

その人が話し始めると、なぜか涙が出てきました。

 

その人とは、今まで別の講座で一緒にだったこともあり、

話している内容は、これまで聴いていたことでした。

 

でも、涙が後から後から、頬をつたうのです。

 

なぜ、涙があふれて止まらなかったのか?

 

それは、できなかった頃の自分をとつとつと話し、

ある出来事をきっかけに、人生が180度変わった物語を

とつとつと話すその姿に、心が揺さぶられたからでした。

 

もちろん、話の内容もあります。

 

彼の劇的な変化と成長の物語。

 

そして、仕事に対する想い。熱量。

 

それも、あります。

 

でも。

 

火の玉ボーイと呼ばれる彼のいつもの熱い熱量が

あふれていたからではありません。

 

思い出を語るように静かに、とつとつと話す。

 

そこには、ただただひたむきな一生懸命さがありました。

 

そして、どこまでもそのままの自分で、向かってくる彼がいました。

 

私の涙が、静かにあふれてきたのは、

何の武装もなく、つくろいもなく、

まったくの、ありのままの自分で

どこまでも、どこまでも、

まっすぐに向かっていく彼の姿でした。

 

そのあまりにまっさらで、まっすぐな姿に心打たれたのです。

 

人は、いつの間にか

ありのままの自分を見せることができなくなってきます。

 

ありのままの自分で向かっていくのがこわくなっています。

 

だから、

とりつくろったり

テクニックを身につけて、装ってから

人に向かっていきます。

 

 

でも、

 

何も身にまとわず、

 

ありのままの自分で、

 

一点の曇りもなく

 

向かっていく。

 

 

幾重にも武装した人たちに向かって

 

丸腰で、どこまでもまっすぐに

 

1mmの迷いもなく、

 

向かっていく。

 

 

これほど、強く、

 

そして

 

これほど、人の心を揺さぶるものはない、

 

そう教えてくれました。

 

 

いつの間にか、どこかに置き忘れてきた

 

とても大切なものに気づかせてくれました。

 

 

ありがとう。