True Heart

 

”You are my true heart."

 

Suzieに警備員さんからもらったドーナツを

お福分けしようと、お昼前、部屋に立ち寄ってもらった。

 

すると、なぜか涙目のSuzie.

 

そして話し出した途端、涙がこぼれた。

 

人間関係がうまくいかなくて、

これ以上自分を傷つけたくない、

中国へ帰る、と言い出した。

 

あまりに突然のことなので、

にわかには信じられなかった。

 

でも、話を聴いていると

その選択肢以外は、考えられない様子。

思ったより意思は固い。

 

そうか。

私としては、とてもさみしいけれど

Suzieがそう望むなら、それが一番なのかもしれない。

 

わかったよ、Suzie.

 

でも、その前に

どれだけSuzieが頑張ってきたか

ちゃんと上司や他の人に伝えること。

 

Suzieは、涙をこぼしながら

「そんなことする必要ないし、

そんなことしたくない。」と言う。

 

でも、どれだけSuzieが陰で頑張ってきたか

私は知っている。

 

こんなに頑張ってきたのに

傷ついたままでSuzieを中国に帰すわけにはいかない。

 

もっとよく話を聴く。

 

すると、、、

 

 

Suzieは、

 

本当は続けたいんだ

 

 

そう気づいた。

 

頑なに

今自分がやってることは全部無駄なの、

中国に帰る、と再び言う。

 

私も、

帰る前にどれだけSuzieが頑張ってきたか

ちゃんと上司や他の人に伝えること、

ともう一度言う。

 

「もういいの、そんなことする必要ない」

 

強い口調でそう言いながら涙を流すSuzieに言った。

 

 

”It's not your true heart."

 

 

すると、びっくりしたように私の顔を見るSuzie.

 

 

次の瞬間、

 

 

”You are my true heart."

 

 

そう言って、大粒の涙を流した。

 

 

 

しばらくして、

 

「さっきは、ありがとう。

 

ずっと気持ちが楽になりました。

 

一度、ちゃんと伝えてみます」

 

そう言うSuzieに笑顔が戻った。

 

 

とっても、とっても、うれしかった。