新プロジェクト誕生

 

1週目の会議Weekが大盛況で終わった。

 

今回のシンポジウムの中には、

北九州市の環境の取り組みを紹介してもらう時間を設けた。

 

今の所長になって、毎年リトリートをするようになっている。

 

その前回の行き先が北九州市

 

今年で6年目。

私は、毎年とある私立大学の一般教養の授業で

私たち機関の環境活動を紹介させてもらっている。

 

毎年、「先輩がいいと言っていたので」といって履修する学生が増え、

ここ数年は400名近い学生が受講してくれている。

 

その授業で、学生にとって身近な環境活動として、

私は、北九州市の取り組みを紹介している。

 

途上国の環境問題は、

学生にとっては、どこか遠い話でピンとこないからだ。

 

ただ、北九州市の環境活動の取り組みを紹介するのに、

私は現地に行ったことがなかった。

 

そこで所長に、北九州市のエコタウンをリトリートの行き先として

提案してみたら、すんなりと通った。

 

北九州市は、1990年に私たちの機関と関係があった。

  

 なぜか?

 

1960年代、北九州市は公害の町だった。

 

でも、

干している洗濯物が黒くなる毎日に

家族の健康を心配したお母さんたちが立ち上がった。

 

そんな今を先駆けるお母さんたちの取り組みで、

北九州市は公害を克服し、自然を取り戻した。

 

1990年代になり、北九州市

環境への取り組みが模範となる素晴らしい自治体として

世界的に2度、表彰された。

 

 

その後、約30年。

去年の12月に私たちは、北九州市へ向かった。

 

今回のシンポジウムでの講演は、その時に決まったものだ。

 

30年の時を経て、こうしてまたご縁がつながったのがうれしかった。

 

すると、シンポジウムのときに、北九州市の人が言った。

 

「今回のことがきっかけで、北九州市

あなたの機関と一緒に、ミャンマーベトナム

プラスチックリサイクルのプロジェクトを立ち上げよう

ということになったんですよ」

 

とても、とても、うれしかった。