大阪人の血が騒ぐ!?
ナイロビに来た時の楽しみのひとつが
マサイマーケット。
曜日によって、いろんなショッピングモールの駐車場や
広場で開催されるマサイ族の青空マーケットだ。
出張時は、金曜日の仕事が終わって、
オフィス近くのショッピングモールで開催されている
マーケットで、だいたい1時間ほど過ごせる。
でも一度、金曜日のマーケット終了時間まで
仕事があり、行けなかったことがあった。
土曜日のフライト時間までに行けるマーケットは、
ダウンタウンのちょっと混雑したところにある。
空港に向かう途中で、Robertが立ち寄ってくれた。
ただ他のマーケットと違って、
心配だから私も一緒に行きます、と言って
Robertがついて来てくれた。
確かに、他のマーケットと違って、
かなり強引だし、私の後を数人がついてまわる。
気に入ったお店で値段交渉を始めるも、
私の後をついてきていた
マーケットを見張っているような人が
横から10倍以上の値段をつけてくる。
うそでしょ!?
ありがとう、と言ってその場を去ろうとすると
強引に肩をつかまれ、いろいろと値段を言ってくる。
あっちのお店でも、こっちのお店でも
同じやりとりが起こる。
でも、私は私の気に入ったお店で
私の気に入った人から買いたいの。
Robertが、ときどき口をはさんで間に入ってくれた。
基本無口な彼は、大声でまくし立てるマーケットの人に
圧倒されている感があった。
大丈夫!?Robert
でも、彼は決して屈しなかった。
反論したり、交渉したりすることはなかったが、
静かに相手の話していることを聴いていた。
そして、マーケットの人が何を話しているのか
私に伝え、どうしたらいいのか
私にアドバイスをくれた。
Robertのおかげで、
しばらくすると、私の後ろについて来ていた人たちはいなくなり、
私は、マーケットで買い物を楽しむことができた。
買い物を終えて、
駐車している車に向かう道すがら
Robertが言った。
「心配してついて行ったけど、
あなたは、現地の人並みに交渉していた。
安心しました。」
って。
Robert、
あなたは知らないだろうけど、
私は大阪人なのよ☆
日本で値段交渉したことはないけど、
きっと大阪人の血が騒ぐのかもね^^☆
こうして、この一件から、私はますます
Robertに信頼を置くようになったのでした。