カーテンの不思議
先日書いた
「しあわせとは?」
のブログを読み返しているとき、
ふと、母が以前言っていたことを思い出した。
実家の建て替えをしたとき、
母が言っていたことを。
「お父さん、昔から
カーテンが揺れるお家に住むのが夢だったみたい」
そうだった。父もそうだったんだ。
人はなぜ、カーテンが風に揺れるさまに
心動かされるのだろう。
そんなことを思っていると、
私が今の部屋を
決めたときのことを思い出した。
今から7年前の5月。
爽やかな五月晴れの日に
初めて部屋の下見に来た。
部屋の中に入って、
管理会社の人が窓を開けてくれたときに
薫風が勢いよく入ってきた。
ぶわっ!
白いカーテンが大きくはためいた。
もう一つの窓を開ける。
ふわっ
また白いカーテンが大きくひらめいた。
管理会社の人が
部屋の中を案内してくれている間じゅう、
あの窓も、この窓も
白いカーテンがひらめいていた。
とにかく風通しがよくて
風が気持ちよかった。
それが、私の決め手だった。
そんなことを、ふと思い出した。
私もそうだったのか。
人はなぜ、カーテンの揺らめきに
心動かされるのだろう。