甦りの地に吹く言の葉の風
ゆうべ母が、
熊野本宮大社に行きたい
と言い出した。
私も10年くらい前に千葉の友達と
山の辺の古道を歩いて
すごくよかったことを思い出した。
行こっか。
家から4時間半のドライブも気持ちがいい。
歩き始めると、連日の猛暑だけれど、
中辺路の山の辺の道には、
やさしい やわらかな風が
そよそよと吹き、
お昼寝をしたくなるような心地よさがただよう。
静かな古道に吹く風が
古からの言葉をささやいてくれているような気もする。
「その曲がり角から
市女笠をかぶったかわいい女の子が出てきそうね」
母が言う。
そんな古の言の葉の風に包まれて、
着いた熊野本宮大社は
「甦りの地」
だった。
今日この日に
みんなが健康で
甦りの地にお詣りできたこと
ありがとう。