趣味の時間をつくるプロジェクトを始めた理由

 

私がなぜ、上司の趣味の時間を

つくるプロジェクトを始めたのか。

 

私は、ほとんど

上司の笑ったところを見たことがなかった。

正しくは、笑い声だけど。

 

同じオフィスに上司がいなくなって、

パリから今の上司が私たちのオフィスを

兼任してくれることになった。

 

それから、上司と週に3回、

一時間ずつのミーティングの時間をとって

日常の仕事についてやりとりするスタイルになった。

 

もちろん必要なら、それ以外にも話し合う時間は取るけど、

基本、上司と話すのは週に3時間だけ。

 

同じオフィスにいるわけではないから、

雑談することもなく、3時間という時間は

ほとんど私からの仕事の話のみだった。

 

そう、ほとんど上司と雑談をしたことがなかったことに気づいた。

 

そして、上司はめったに笑わなかった。

 

週に3時間の電話ミーティングの間、

上司が笑う声をほとんど聞いたことがなかった。

 

そういう人だと思っていた。

 

ところが、

最近時々、上司の笑い声を耳にするにつけ、

昨日、趣味の時間を取った後に仕事の話をしている間、

2回も上司の笑い声を聞いたとき、

 

上司を笑わない人だと思っていたのは、

いや、上司が笑わなかったのは、

私の方に、心の余裕も時間の余裕もなかったからだと気づいた。

 

もう何年も一緒に仕事をしてきたのに。


今になって初めて気づくなんて。

 

だから、昨日始めたプロジェクトは、

成功させたい。