最高~~!!

 

97歳の叔母が、腰の圧迫骨折で

2か月の入院を経て、先週退院した。

 

両親が病院に叔母を迎えに行っている間、

叔父はそわそわして落ち着かなかった。

 

「いつ帰ってくるんかな?」

 

あと10分か15分くらいで着くんちゃうかな

 

「それじゃぁ門のとこで待ってよか」

 

そういたずらっぽく笑って、叔母を待っていた。

 

今日は、退院してから1週間目。

 

初めてリハビリケアの人が来てくれる日。

 

「どんな人来てくれるんかな」

 

落ち着かない様子の叔母。

 

そう言いながら待っていると、ほどなくして

 

「こんにちはー」の声。

 

リハビリケアの人が来てくれた。

 

声が大きくて、台所にいても

会話がよく聞こえてくる。

 

すると

 

「僕、声が大きいんやけど、うるさくないかな?」

 

って叔母に聞いてくれてる。

 

そこから、施術をしながら

こてこてといろいろ叔母に

話しかけてくれてる。

 

「僕、有田のミカン農家の田舎の出身なんやけど

ここの川の水めちゃめちゃきれいやねぇ。

車で来るとき、見てたんやけど。」

 

とか。

 

そうして、1時間の施術が終わろうとしている時、

 

「それじゃぁ、一つやってみましょうか」

 

「右足と左足、交互に上げられるかな?」

 

お、叔母の今日のチャレンジ。

 

ゆっくり叔母が足を上げているのだろうけど、

その度に声をかけてくれてる。

 

「そう! そう!」

 

「いいねぇ!」

 

「うまい! うまい!」

 

「最高~~!!」

 

聞いているだけで、私までうれしくなった。