「最近、歩くの下手になって」
94歳の叔母は、圧迫骨折をしてから、
杖をついてゆっくり歩くようになっていましたが、
最近は、歩くのがおぼつかなくなってきたようです。
そのことを
「最近、歩くの下手になって」
と笑いながら言う。
叔母は、困ったことを言う時には、
いつも、どこかユーモラスに言います。
そして、いつも相手の笑顔を誘うのです。
自分の困ったことを伝えながらも
相手の笑顔を誘う。
叔母の中にあるこころの大きさと
叔母が紡ぐ言葉の妙。
私のこころをいつも動かします。