オルセー美術館の鎖につながれた象
同僚が勧めてくれたロダン美術館に行こうとして、
一駅手前のオルセー美術館前の駅で降りてしまった。
ま、いいか。
歩いてもそんなに遠くないし。
今日は、無料入館日とあって、オルセー美術館の前は
長い行列が続いてる。
その前を通り過ぎてロダン美術館へ向かおうとしたとき、
大きな象の銅像に気づいた。
象好きの私としては、写真を撮りたい。
ところが。
ふと、その足元に目をやると、
ロープで足を杭につながれている。
鎖につながれた象だ!
鎖につながれた象とは?
小さなときから鎖につながれていた象は、
大きくなって、鎖から解き放たれても
今まで鎖でつながれていた範囲から
外へ出ようとしないのだという。
今までの習慣、思い込み。
そういうものから、なかなか
解き放たれないことの象徴。
間違えて一駅手前で降りたからこそ出会えた
オルセーの鎖につながれた象。
今日ここで、私に出会わせてくれて、
ありがとう。