カリスマ美容師と呼ばれるワケ~その5~お客さん2

 

8:20の予約を受け付けてくれた

カリスマ美容師のマサさん。

 

お店に行くと、まだ誰もお客さんはいません。

 

音楽が流れ始めた、静かなお店の中を歩き、

髪を洗ってくれるアシスタントの人に

「今日は、朝早くから出勤してもらって、

ごめんなさい」と言うと、

「全然そんなことないんです。

マサさん、開店前にお客さんよくとられるので。

今日も8:30からもいらっしゃいますし」と。

 

確かに、しばらくするとどんどん人が入ってきて、

10時の開店前に、すでに私の他にも8人のお客さんの

対応をされていました。

 

「今日は、朝から他のお店からも

何人か手伝いに来てもらってて」

 

そう言いながらも、おしゃべりを楽しむ余裕も持ちながら

きびきびとしてお店の中を歩き回ります。

 

 ショーやコンテストの審査員、セミナーの講師として

最後に講評や、コメントをすることが多いというマサさん。

 

一人のアシスタントの女の子に、

「マサさんのセミナー出たことある?」

と聴くと、「ありますよ。やっぱりすごく勉強になりますね。」

って言うので、「たとえば、どんなところが勉強になるの?」

と聴いてみました。

 

すると、

「マサさん、『お客さんが来てくれる』っていうことを

すごく大事にされてるんです。セミナーでも何度も言われるんです。

だから、私も『あ、お客さんにこうして接すればいいんだ』って

思って」と。

 

全国にお客さんをもつマサさん。

 

確かに、

「お忙しいところ、わざわざ来て下さってありがとうございます。

こうして来て下さるのが、何よりうれしいです。」

ということを、毎回必ず仰います。

 

「なぜ、毎回言うのだろう?」

実は、そんなふうに思っていました。

 

でも、マサさんが、後輩たちに伝えるメッセージとして

『お客さんが来てくれる』ということを大事にしている

ことを知り、毎回なぜそう言われるのか、その理由がわかりました。

 

お客さんが来てくれることを何よりもよろこび、優先してくれる。

 

毎年、お客さんが、全国から増え続けている理由が

そこにはありました。