「感動」するのが一番いい
「感動するのが一番いいと思うから」
今日、93歳の伯母からもらった言葉です。
「この桃の色、かえらし(可愛い)から、見せちゃげようと思って持ってきた」
今朝、93歳の伯母が、隣の部屋にいる私のところへ、杖をつきながら
ふっくらとした桃を見せにきてくれました。
見ると、てっぺんにだけほんのりと紅色がかかったまあるい桃。
よくある桃の色です。
でも、この桃を見て、可愛いと思った伯母の感性、
そして人に見せてあげようと杖をつきながら、持ってきてくれた
伯母の気持ちに、感動しました。
思わず伯母が可愛いと思った桃をパシャリ。
朝食を一緒にとっていると、裏山からウグイスの綺麗な声が聴こえてきました。
すると「あのウグイス、鳴きかた下手で
『ホー、ケキョ』っていうから
鳴きかた教えちゃげてんの、『ホー、ホケキョ』って」。
常々、伯母のユーモアと瑞々しい感性は、どこから来るのだろうと思っていました。
午後になって、伯母が、ポソっと「うちの人、あんまり感動せーへんから、
もっと感動しなよう、って言うちゃんの」と。
「感動するように心がけてるの?」と聴くと、
「心掛けてるわけじゃないけど、好奇心がいっぱいあって。
『感動する』のが一番いいと思うから」と。
ハッとしました。
伯母のいつまでも瑞々しい感性とユーモアは、
「感動」から来ているのだと。
改めて、「感動」から始める。
やってみようと思います。