母は強し☆

 

私は、怒りに対して耐性がある。

 

一年前に、友人から1時間半の

アンガーマネジメントの入門編の講座を

受けたときも、そう診断された。

 

だけど、母曰く

私は怒ると、こわいらしい。

 

めったに怒らないから、そう思うのだと、

最近は勝手に解釈できるようになったが、

それまでは、その言葉に割と傷ついていた。

 

今日、ふと母が

 

「シバ神ってどんな神様?」

 

って、聞いた。

 

母の今お気に入りの

インド映画に出てきたらしい。

 

ヒンズー教の神様

 

だよね。

 

でも、詳しくは知らなかった。

 

調べてみると、

 

シバ神は

 

「破壊と創造の神」

 

であり、その性質に

 

まったく正反対のものを抱えているという。

 

ふむ。

 

もしかしたら、私は

 

シバ神に似ているのかもしれない。

 

そんな風に考えてみると

 

割と傷ついていた母の言葉も

 

なんだかいい感じがしてきた。

 

それで、台所にいる母に

 

リビングから

 

「私、シバ神に似てる気がする」

 

って言ってみた。

 

「シバ神は、破壊と創造の神で、

その性質に正反対のものを持つんだって。

お母さん、私が怒ったらこわいって言ってたじゃない」

 

って、言ったら、

 

台所から母が出てきて、

 

「それって、骨粗しょう症

破骨細胞と骨芽細胞みたいなもんやなぁ」

 

って言う。

 

破骨細胞は、常に古い骨を破壊してて、

骨芽細胞が、そこに新しい骨を創っていくんやって。

 

破骨細胞が骨を壊して、

骨芽細胞が骨を創られへんようになったら、

骨粗しょう症になるんやって」

 

って、骨粗しょう症の薬を飲んでいる母が

身振り手振り付きで教えてくれた。

 

私は、受け入れにくかった言葉を

シバ神という崇高なものに押し上げて

受け入れたつもりだったが、

 

母によって、あっという間に

破骨細胞と骨芽細胞に変えられてしまった。

 

シバ神から、破骨細胞と骨芽細胞って。

 

母の発想力のたくましさに

思わず大笑いしてしまった。

 

ふと。

 

ある昔ばなしを思い出した。

 

和尚さんが、

とんちで、和尚さんを食べようとしたやまんばを

お餅にくるんで食べてしまった

というお話。

 

私も、母の発想力という餅にくるまれて

ぱくりと食べられてしまった気がした。

 

母は強し(≧▽≦)☆

 

なつかしい「三枚のお札」の昔ばなしも

一緒にどうぞ^^♬


まんが日本昔ばなし 三枚のお札