「自分の言葉」で伝える

 

たとえば、面接をうけるとき

「スラスラ答えなきゃいけない」

「いいこと言わなきゃいけない」

そんな風に思ったりしませんか?

 

でも、

スラスラ答えられなくても、

いいこと言わなくても、

面接に合格できる方法、あるんです。

 

なんだと思いますか?

 

それは、

 

「自分の言葉」で伝えること。

 

 

昨日、「自分の言葉」で伝えるよろこびについて書きました。

 

書いた後で、 私自身のことを思い出していました。

 

今の職場に入る時、英語での面接がありました。

しばらく英語から離れていた私は、緊張のかたまり。

質問を聴き直さなければならなかったり、

言葉に詰まりながら、質問に答えました。

 

でも、とにかく、そのままを丁寧に伝えようと思っていました。

 

終わってみて、我ながら拙い面接だったと思いましたが、

伝えたかったことは伝えた、そんな気持ちでした。

 

後日、採用通知をもらい、面接官だった一人の人のもとで働くことになったとき、

その人が、なぜ私を採用してくれたのかを話してくれました。

 

「『自分の言葉』で答えていたのがよかったんです。あれでいいんですよ。」と。

 

それから、今の職場で、私自身

「自分の言葉」で伝えるよろこびを知りました。

 

大げさに聞こえるかもしれませんが

「生きている!」そんな感覚でした。

 

なぜ、「自分の言葉」で伝えることが、

これほどのよろこびとなるのでしょう?

 

それは、

「自分の言葉」で伝えると、相手とわかり合えるからです。

 

まず、そもそも、人は、借りものの言葉には、素通りしてしまいます。

 

あなたが「自分の言葉」で伝えた時、初めて人は耳を傾け、

相手も「自分の言葉」で、答えてくれます。

 

たとえ、そこに意見の違いがあったとしても、

お互いが「自分の言葉」で伝えあっていると

一緒に到達できる地点があるのです。

 

お互いが本気になれるのは、

「自分の言葉」で伝えあうことから始まるのだと思います。

 

だからまずは、自分から。

 

「自分の言葉」で伝える。

 

あらためて、

私も想いを込めて「自分の言葉」で伝える

やってみようと思います。

 

聴きたいのは「あなたの言葉」

 

たとえば、人に意見を求められたとき

 

「いいこと言わなきゃいけない」

 

「何を求められているんだろう?」

 

「たぶん、こういうことだよね」

 

と思いながら、一般的によく言われている言葉で表現したり、

抽象的な言葉で伝える、なんてこと、ありませんか?

 

一般的な言葉ではなく、抽象的な言葉でもなく、

「自分の言葉」で伝えられたら。

素敵だと思いませんか?

 

先日の大学での授業。

 

授業後の事後レポートの質問項目に、

「今日の授業を受けて、みなさんの中に起こった変化(気づきなど)を

1つ書いて下さい。 白紙にせず、なければ、ない、と記入して下さい」

という質問を含めておきました。

 

ほとんどが、授業内容に関することの中で

 

その中にあった一つの言葉。

 

「(グループディスカッションの)話し合いにより、自分の意見が言えた」。

 

 

グループの中で、「自分の意見が言えた」。

 

 

「自分の言葉」で、「自分の意見」を伝えられたよろこびが伝わってきました。

 

 

そして、それを自分の中に起こった変化としてとらえた。

 

 

小さな心の火が灯った瞬間。

 

 

私たちは、つい

「いいこと言わなきゃいけない」

 「何を求められているんだろう?」

 と、相手の目を気にするあまり、

一般的に使われている言葉を口にしたり、

抽象的な言葉で伝えたりしてしまいます。

 

でも、本当に聴きたいのは

 

「あなたの言葉」。

 

聴く側も「あなたの言葉」が聴きたくて、質問するのです。

 

「自分の言葉」で伝えられるよろこび。

 

そんな場面に立ち会えたら、幸せだなぁと思います。

 

 

 

「できない」ことをあじわう

 

 

たとえば

「これ、できないのがつらいなぁ」

「なんでできないんだろう?」

って思ったことがあるなら、

 

その「できない」ことを

しっかり味わう。

 

なぜか?

 

相手の小さな変化に気づけるから。

 

先月、大学で1コマ授業を持ちました。

授業開始後15分ほどで、方眼ノートの使い方を手渡し、

今日の授業は、この視点で聴いてほしいと伝え、

それを、ノートのテーマのところに書き込んでもらいました。

 

授業が終わった後に提出してもらう事後レポート。

それを見て、驚きました。

 

私が重要なポイントをさらりと流したにも関わらず、

そのポイントをきちんと捉え、レポートに反映できていました。

さらに、授業内容を自分ごととして捉え、こうすればいいんじゃないか、

という提案や、こうしていきたい、こうすると決めた、と

自分の言葉で、学生の意思が記されていました。

 

方眼ノートを手渡す前と

手渡したあとの学生たちの小さな変化。

 

私も同じことをできなくて悩んできたから

学生の小さな変化に気づける。

 

できないことも、わるくないな。

 

イメージすると。。。楽しい!

たとえば、

「こんな話、楽しいかな?」

「うまく話せないなぁ」

「どうしたら場を盛り上げる話ができるんだろう?」

なんて、思ったことありませんか?

 

その場にいる人たちが、あなたの話をもっと聴きたい、

あなたもその場にいる人たちも、「とにかく楽しい!」

と思える会話の方法があること、ご存知でしたか?

 

その方法とは、

 

話をイメージすること。

 

 なぜか?

 

全力で会話するから。

 

 

先日、ある勉強会に参加しました。

各自が10個の変化の物語を持ってきて、

おのおのが聞いてみたいことを本人に聞くという形式。

それによって、物語の背景ストーリーを肉付けする、という課題でした。

 

自分の心が動いた物語をイメージしながら、

わからないところの事実を聴く、という視点を持って

各自5分の短い持ち時間で始まりました。

 

4,5人でのグループディスカッションで

魅力的な物語に深めていく作業。

 

はたして5分で物語は深まるのか?

 

ところが。。。

イメージしながら、人の物語を聴いていると、

とにかく楽しいのです。

 

見えなかった物語のパーツを質問によって埋めていく。

すると、どんどん物語のリアリティが増して、ますます楽しくなってくる。

 

5分という短い時間に、全力で1つの物語を楽しむ。

 

こんなに楽しいエンターテイメントがあるのかと思うくらい。

4人全員の物語を一巡して聴いた後、メンバー全員が口を揃えて「楽しい!」と。

2巡目を終えた時には、みんな軽い興奮状態でした。

もちろん、物語は、リアリティをもって深まっていきました。

 

物語をイメージしながら聴く。そして話す。

 

何も特別なスキルは必要ないのです。

 

イメージできさえすれば

 

みんなが「楽しい!」と思う時間をつくれるのです。

 

愛するということ

王監督は、本当に野球を愛しているんだな」

 

セラピスト石井裕之さんの言葉です。

 

なぜ、石井さんがそう思ったのか?

 

それは、王監督が、胃がんの手術を受けて退院した時の会見で、

 

「またチームに戻って、優勝するよろこび、負ける悔しさを 味わいたい」

 

という言葉を聴いた時、感動して、そう思ったそうです。

 

普通は、優勝したいけど、負けたくはない。

でも、王監督にとっては、勝とうが負けようが、野球は野球。

勝ったよろこびも、素晴らしい。

でも、負けた悔しさも、味わい深い、捨てがたいもの。

勝ったから野球が好きなんじゃない

勝っても素晴らしい

負けても素晴らしい

そう言えてこそ、野球を愛していると言えるんじゃないかと。

 

この言葉を聴いたとき、

ふと、もしかすると、私が決めた「たったひとつ」のことに対する想いと

同じなんじゃないか、と。

  

私が決めた「たったひとつ」について

うれしかったり

楽しかったり

することは、もちろん、うれしい。

 

でも、

凹んだり

悩んだり

迷ったり

しても、うれしいと感じる。

 

たったひとつに出会えた奇跡。

ようやく見つけた たったひとつ。

 

大切にしていきたいと思います。

 

あと「ちょっとだけ」ってどれくらい?

以前、「ちょっとだけ」のいい面をお話したことがあります。

 

今日は、「ちょっとだけ」のもうひとつの側面についてお話したいと思います。

 

 どんな側面か?

 

それは、あと

「ちょっとだけ、食べよう」

「ちょっとだけ、テレビ見よう」

「ちょっとだけ、寝よう」

 

この場合の「ちょっとだけ」、ほとんどいいことないです。

 

なぜか?

 

結局、「いっぱい」になるから。

 

 甘いものを食べていて、あと「ちょっとだけ」食べたい。

しないといけないことがあるのに、あと「ちょっとだけ」テレビを見たい。

あと「ちょっとだけ」寝たい。

 

でも、その「ちょっとだけ」は、どれくらいですか?

 

「ちょっとだけ」の量は、あなたの感覚ですね。

 

 

「ちょっとだけ」が、1回、2回、3回、と続いていって

トータルすると「いっぱい」になっていることって

ありませんか?

そして、あーまたやっちゃった。。。って。

 

では、どうしたら止められるのでしょう?

 

それは、「具体的に決める」こと。

 

このチョコレート3つ

この番組30分

睡眠30分

 

と、具体的に決めるのです。

 

もし、あなたが

あと「ちょっとだけ」食べたい

あと「ちょっとだけ」テレビを見たい

あと「ちょっとだけ」寝たい

と思ったなら、

 

具体的に、どれくらいかを決めて下さい。

 

「あとちょっとだけ」を重ねて食べたチョコレート6つより

「あとちょっとだけ」を重ねて見た番組1時間より、

「あとちょっとだけ」を重ねて寝た3時間より

 

実際の量は少なくても、満足度は100%です。

 

気づきの多い日、それは・・・

最近、だんだん暑くなってきましたね。

 

夜も、蒸し暑さが残っている日も増えてきました。

寝つきにくい夜、ありませんか?

すると、翌朝も疲れが残っていたりしませんか?

 

「なんだか今日は、身体がだるいな。。。」

「集中力が続かないな。。。」

「疲れやすいな。。。」

 

そういうときって、身体感覚が鈍っているんですね。

私の場合、よく手に傷をしてました。

包丁で手を切る、ハサミで手をきる、手をぶつける、手をはさむ、等々。

 

でも、これって身体感覚に限ったことではないんですね。

 

 もし、あなたが

「最近、深くものごとを考えられないな。。。」

「ひらめきが少ないな。。。」

「気づきが少ないな。。」

 と、感じることがあったら、

 

睡眠時間、しっかりとってみて下さい。

 

なぜか?

 

潜在意識がしっかり働くから。

 

私が、この1か月、体験して気づいたこと、お話させて頂いてもいいですか? 

 

先月から、睡眠をしっかりとるように意識しています。

もちろん、睡眠時間の少ない日もたくさんあります。

それでも、睡眠時間の記録をつけてみました。

すると、ひとつの気づきがありました。

 

2,3日、睡眠時間をしっかりとっていると、

自分の興味のアンテナにピン!ピン!と、

ものごとがたくさんひっかっかってくるのです。

いつもは気づかないことに気づけたりもします。

それが深い思考にも到達します。

今日は、なぜこんなに気づきが多いんだろう?と

振り返ると、その前の2,3日、しっかり睡眠がとれていました。

逆に、今日は頭が回らないな、疲れやすいなと感じると

その前の4,5日、あまり睡眠をとっていませんでした。

 

十分な睡眠時間は、人によって違うと思います。

ですので、ご自身が十分に睡眠がとれている、と感じる時間でいいと思います。

 

暑さに体力を分けるこれからの時期

 

「十分な睡眠で、潜在意識をフル活動させて、大飛躍の夏にする」

 

いかがでしょうか☆