「できない」ことをあじわう

 

 

たとえば

「これ、できないのがつらいなぁ」

「なんでできないんだろう?」

って思ったことがあるなら、

 

その「できない」ことを

しっかり味わう。

 

なぜか?

 

相手の小さな変化に気づけるから。

 

先月、大学で1コマ授業を持ちました。

授業開始後15分ほどで、方眼ノートの使い方を手渡し、

今日の授業は、この視点で聴いてほしいと伝え、

それを、ノートのテーマのところに書き込んでもらいました。

 

授業が終わった後に提出してもらう事後レポート。

それを見て、驚きました。

 

私が重要なポイントをさらりと流したにも関わらず、

そのポイントをきちんと捉え、レポートに反映できていました。

さらに、授業内容を自分ごととして捉え、こうすればいいんじゃないか、

という提案や、こうしていきたい、こうすると決めた、と

自分の言葉で、学生の意思が記されていました。

 

方眼ノートを手渡す前と

手渡したあとの学生たちの小さな変化。

 

私も同じことをできなくて悩んできたから

学生の小さな変化に気づける。

 

できないことも、わるくないな。