言葉にできるまで

 

ピアノに癒しを求めていた幼少時代。

 

4年ほど前、実家の物置を

片づけていた母が見つけてくれた

私と弟の200字帳。

 

笑いながら読んでくれた

作文の中に、私がピアノについて

書いたものがあった。

 

 

「音楽」

 

今日、お母さんに怒られた。

私は少しムッとして聞いていた。

説教が終わったので、ピアノを弾きに行った。

そのときお母さんが、私の名前を呼んだ。

私は「はい」ととても低い声で言った。

そしたらまた怒られた。

私はまたまたムスっとした。

ピアノを弾いていたらとてもいい気分になった。

ムスっとしていたのが次第に良くなっていた。

私の心を柔らかくしてくれるのが音楽だ。

 

 

小さい頃の私は、本当によく怒られていた。

 

忘れていたけど、この文章を読むと

その情景が目の前に浮かぶ。

ピアノを弾いているうちに、

だんだんいい気分になっていく感覚も

よみがえってくる。

 

昨日のおばちゃんの話してくれたことから

いろんな感情が湧き上がってきている。

 

そして、

おばちゃんの話は、

何か私が気づかなければいけないこと、

 

そして、

それを忘れてはいけないことを

教えてくれているような気がしている。

 

それが何なのかはまだわからないのだけど。

 

しばらく

温めてみようと思う。

 

言葉にできるまで。