仕事の範囲、決めていませんか?

「大丈夫ですよ」

 

先日、半日の休暇が取れ、企業に送るアンケート調査の

送付準備を大学でしていた時のことです。

 

大量印刷をするための、原本を印刷してもらうために、

アンケート調査の元データを教務の方に送りました。

 

通常なら、教務の方に2部の原本を印刷して頂き、

あとは、2台のコピー機を使って、学生が大量印刷をかける流れ。

つまり、教務の方にお願いするのは、2部の原本印刷のみ。

 

ところが、その教務の方は、

短時間でアンケート内容にすべて目を通し、

これまでの経験から、

ここはこういう表現ではどうですか?

こういうデザインではいかがですか?

と提案してくれるのです。

 

そして、私の確認をとってから、

あっという間に修正をかけてくれました。

 

その最終版から原本を印刷してもらい、

さぁ大量印刷というときになって、1台のコピー機にトラブル。

ところが、就業時間を過ぎての作業になっても、

「大丈夫ですよ。」

「あと1時間やって様子見てみましょうか」

と、にこやかに応えてくれます。

 

そして、「この生協のクッキー美味しいんですよ」と

ホットティーとクッキーの差し入れ。

疲れた身体と心にしみわたりました。

 

結局、200部ほど足らずに終わったアンケート調査の印刷も、

発送日までに、その教務の方が、仕事の合間に間に合わせて

くれていました。

 

一緒に手伝ってくれていた大学院生の子に聞くと、

大学院の教務は、その人でまわっていると言います。

 

「原本の印刷2部」の依頼に対して、

その奥にある依頼者の最終的な目標を、

依頼者と一緒に見て仕事をする。

 

ひるがえって、

自分の仕事の範囲を決めてしまっていないか?

 

心動く仕事に触れ、改めて、自分の仕事を振り返る機会になりました。

 

人にできるうちがしあわせ

「人にできるうちがしあわせやなぁ」

 

5年前に圧迫骨折をしてから、杖をつきながらの生活になった

93歳の祖母の妹。

家事や身の回りのことをするのが難しくなりましたが、

旦那さん以外の人に世話をかけるのを好まない伯母。

ここ2年ほどは、私にも少しずつさせてくれるようになりましたが、

それでも、私が何かすると、申し訳なさそうな、悲しそうな、うれしくなさそうな

うれしそうな、いろんな感情が入り混じったような顔をします。

 

そんな伯母が、言った言葉。

 

「人にできるうちがしあわせやなぁ」

 

そう、伯母がとてもうれしそうな顔をするとき。

それは、伯母が誰かに何かをして、それを相手がよろこんでくれたとき。

自分が誰かに何かをしてもらったときではなく、

自分が相手に何かができて、

それを相手がよろこんでくれたとき。

 

いくつになっても、人のために何かができることをよろこびとし、

それを相手がよろこんでくれることをしあわせだと感じる。

 

そんな伯母のように年を重ねていきたい、そう思いました。

 

この週末、93歳の伯母に教えてもらった大切な言葉です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お客さんからの最高の贈り物とは?

「人生が前向きに変わるリフォーム」

 

先日、友人が書いた、リフォーム会社さんのホームページを見ていました。

その中に、 「人生が前向きに変わるリフォーム」 という言葉を見つけました。

 

そこには、そのリフォーム会社の社長さんが

「なぜ、『家族の笑顔』を使命に掲げて仕事をしているか」

その根拠の物語が綴られていました。

 

それまでは、契約を取ること、売上を上げることを、ゴールとして

がむしゃらに頑張ってこられた。

でも、奥様の言葉に、「家族の笑顔がすべての始まりなんだ」

と気づかれた。

素敵なご家族の笑顔の写真と共に綴られた社長さんの想い。

 

そして、たくさんのお客さんの笑顔と想いが

「人生が前向きに変わるリフォーム」という言葉で綴られていました。

 

「人生が前向きに変わるリフォーム」

そんなリフォームだったら、頼みたくなりますよね。

でも、それはご自身で考えた言葉ではなく、「家族の笑顔」を使命に掲げられて、

お客さんから贈られた言葉。

素敵だなぁと思いました。

 

私がもしリフォームを考えていたら。

知りたいことがすべて詰まっているホームページ。

 

私が仕事を依頼する前に知りたいこと。

それは、社長さんという「人」とお客さんとの関係。

 

それなら、私に仕事を依頼する人も、私という「人」と

顧客、同僚との関係を知りたいはず。

 

少しずつでいいから、自分の周りとの関係の質を高めていこう

 

そんなことを思わせてくれたホームページでした。

 

長野県のリフォーム会社社長
山岸昭二さん
http://www.yamagishi-k.jp/profile.html

長く続けるためには?

「長く続けるには、『ちょっとずつ』なんですね」

 

先日、資格試験の勉強がなかなか進まなくて、と こぼしていた同僚の言葉です。

 

あなたは、

資格試験や企画書の提案など、期限までに

どのようにアプローチしていきますか?

 

 彼女の旦那さんは、毎日ちょっとずつ、が得意なのだそう。

 

それが顕著に表れたのが、二人でしまなみ海道を自転車で走破したときのこと。

 

彼女は、元気な時に、一気に坂道を駆け上がって、疲れたところでひと休み。

ところが、旦那さんは、最初から最後まで、ゆーっくり、ひたすらゆーっくり

自転車を漕いでいるのですが、全く止まらないのです。

 

最初は何百メートルも先を行っていた彼女が休憩している間に、旦那さんが追いつき

再び二人で出発する、という繰り返し。

 

結局、80㎞の道のりを走破した時に、疲れ切っていた彼女と、余裕の表情だった旦那さん。

 

もし、あなたが

期限を決めて目標を設定したなら

今日から毎日『ちょっとずつ』取り組んでみて下さい。

 

目標を達成した時に、そこに、まだまだ先を走れるあなたがいますから。

  

 

会いたい人と会えるシンプルな方法

「一緒に食事できたらいいな」

「今度の週末予定どうかな?」

「一緒に出掛けないかな?」

 

と思いながらも、「きっと忙しいだろうな」って思って、

声をかけなかったことありませんか?

 

誰かと一緒に何かしたいなと思ったときは、相手に聞きましょう。

 

なぜか?

 

相手も同じことを考えていることが多いから。

 

5月末に関西に出張に来ると行っていた友人。

5月の初旬に聞いた時は「一緒に食事ができたらいいな」と思ったのですが

「きっと忙しいだろうな」と思い、聞かずにいました。

 

先日、もう出張には来たんだろうか、と思い、聞いてみると

翌日から、出張でこちらへ来るとのこと。

このタイミング!

すぐに、会えるかどうか聞いてみると「いいんですか!!」の返事。

あっという間に、会えることになりました。

 

もし、あなたが

 

「一緒に食事できたらいいな」

「今度の週末予定どうかな?」

「一緒に出掛けないかな?」

 

と思ったら、相手に聞いてみましょう。

 

相手も同じ想いでいるかもしれません。 

 

ダメな部分のポジティブな側面

昨日、「自分のダメな部分を認める」ことについて書きました。

 

でも、「ダメな部分」って、本当にダメなんでしょうか。

ネガティブな側面に目がいっているから、ダメな部分になってしまっている可能性があります。

 

たとえば、

 

「計画性がない」は、

「自分の心に素直」であったり、「瞬発力がある」「クリエイティブ」とも言えますし、

「意思が弱い」は、「柔軟」だったり、「相手を尊重できる」とも言い換えられます。

 

つまり、あなたがどの側面を見るのかによって、使う言葉が変わってくるのです。

 

あなたが、ダメだと思っていた部分の存在を許可してあげたら、

一度、その言葉をポジティブな言葉に置き換えてみて下さい。

 

あなたのダメだと思っていた部分は、 見どころのある頼もしい部分に変身していきますから。

 

自分のダメな部分を「認める」とは?

先日、一つの言葉に出会いました。

 

「自分のダメなところを認める」

 

実は、これまでも何度も出会ってきた言葉。

 

この言葉に出会う度に、自分のダメなところを書き出しては、

認めたつもりになっていました。

 

でも、先日 出会った時に、「あれ?なんか深いところで認めてないかも」

という意識が湧き起こってきました。

 

では、「認める」って具体的にどうするのでしょう?

 

よく言われるのは、ダメな自分を「受け入れる」、ですね。

 

でも、自分では受け入れたつもりになっているのに、

他にどんな受け入れ方があるのでしょう?

 

「認める」の意味を調べてみると

 

1.目に留める。「ある」ことが確かだと見てとる

2.見て判断する

3.間違いないと判断する

4.差し支えないとして、許可する

5.見どころがあるものとして、目に留める

 

改めて、「認める」にこんなにたくさんの意味の違いがあることを

意識していませんでした。

 

そして、人についての「認める」の使われ方を見ていくと、

「相手を認める」「自分を認める」「人に認められる」など、いろいろあります。

 

ところが、この「認める」の使われ方には、

ポジティブな面とネガティブな面の2種類があるようなのです。

 

相手を認める・・・1)相手の「素晴らしい」部分を認める

      ・・・2)相手の「苦手な」部分を認める

 

自分を認める・・・1)自分の「素晴らしい」部分を認める

      ・・・2)自分の「ダメな」部分を認める

 

というように。

 

自分のネガティブな部分を「人に認められる」という使い方は、あまりしないかと

思うので、「人に認められる」の場合は、ポジティブな側面だけですね。

 

自分の「素晴らしい」部分も「ダメな」部分も、いずれは、見どころがあるものとして、

目に留めたいですが、ダメな部分を、すぐに見どころがあるものとしてとらえることは、

難しいですよね。

 

「私の先延ばしにするところ、将来 有望だよなぁ」

「私のすぐ行動できないとこ、見どころあるよねー」

 

なんて。

 

だから、その前にワンクッション置いてあげましょう。

 

「私の先延ばしにするところ、私に存在してもいいよ」

「私のすぐ行動できないとこ、私にいても構わないよ」

 

と許可してあげるのです。

 

すると、あなたのダメな部分がすっとあなたの中に入ってきます。

そうして、あなたに存在することが許されたダメな部分は、

今度はどうやってあなたの役に立とうか考え始めます。

 

そう、そしていつの間にか、見どころがあるものとして

とらえられるようになってきます。

 

あなたのダメな部分を味方につけるレシピ、

この時期に一度トライしてみてはいかがでしょうか。