たったひとつわかっていること

 

はっきり言って、

ここからどう進めていけばいいのか

わからない。

 

今日、所長とのミーティングの後、

思い切って聞いてみた。

 

思い描いている方向性はあるけれど

それをここからどう進めていけばいいのかわからないこと、

そして、所長の考えを可能ならシェアしてもらえないかと。

 

所長は、かいつまんで話してくれたが、

 

「アドバイスできることはないんだ。

楽観的なことは言えないんだよ」

 

と言った。

 

所長の言う通りだ。

 

今の状況で

 

こうしたらいい

 

そう言える要素は何もない。

 

さらには

 

これができる

 

という要素も見えない。

 

そういう状況なのは

所長も私もわかっている。

 

だけど一方で、

今私たちがあきらめたら

私たちの望みが実現するはずがない

こともわかっている。

 

「でも今、私たちが希望を手放したら

それが実現することは決してないんです」

 

そう言うと、所長は力強く

 

「その通りだ」

 

と言った。

 

 

方法はわからない。

 

だけど、

 

今、あきらめてはいけない

 

ことだけはわかっている。