そう思ってくれるなら

 

 お片付けの仲間から声を集めてくれた中にあった。

 

「〇〇さん、いつもありがとうございます。

〇〇さんの謙虚で誠実な人柄にいつも見習いたいと思っています。

今年は片付けでも、それ以外でもお世話になりました。

来年もよろしくお願いします」

 

読んだときに、すぐに思ったのは

 

「どこでそんな風に思ったのだろう?

 私は、そんな人じゃないのに。。。」

 

そして、以前の私なら

心がくるしくなっていた。

 

「本当は、そんな人じゃないのに。。。」

 

って。

 

実際に、社会人になりたての頃、

私のことをいつもいいように言ってくれる友達がいた。

でも、

 

「私は本当はあなたが言ってくれるようないい人じゃないのよ」

 

って想いがだんだん大きくなって、くるしくなって

その子の前から消えてしまった。

 

でも、本当は彼女にとっては、

私が彼女が言うような

いい人であろうとなかろうと

関係なかった。

 

それは、数年たって

彼女からもらっていた手紙の数々を

読み返していた時に気づかされ、

そうして彼女のもとに戻った私に

彼女が教えてくれたことだった。

 

今でも、人から受け取る言葉に違和感があるときは、

 

「 私は、そんな人じゃないのに」

 

って、まず先に思う。

 

だけど、次の瞬間

 

「でも、その人がそう思ってくれるなら、

 

ちゃんとそう思ってもらえる人になろう」

 

って思っている自分に気づいた。

 

そう思った時の気持ちは、

くるしさではなく、

むしろうれしかった。

 

ようやくそう思える

自分になったことがうれしい。