ケニヤ人初の

 

Robertには、17歳、12歳、7歳の子供がいる。

 

彼は、子供たちを大学に行かせたいと思っている。

 

優秀な成績だと学費は少なくて済むが

芳しくないと、学費は高くなるのだと言う。

 

ふと。

 

サファリからの帰り道、

 

「成績のぐんぐん上がるノートの取り方を

学んだんだけど、興味ある?」

 

って聞くと、

 

「すごく興味がある」

 

というので、

晩ご飯を一緒にとりながら、

一行目先生のメモ技と方眼ノートを

Robert自身の問いでひとつやってもらった。

 

書きだしてすぐに

温かい食事が運ばれてきた。

 

「先に食事にしましょうか」

というと、「先に完成させたい」 と。

 

短時間で、どんどんペンが進む。

 

書き終わって、ペンを置いたRobertが、

驚いたように、そしてひとり言のように言った。

 

” Make a lot of sense. Wow..."

 

” I realized..."

そう言って、首を振りながら、

自分が書いたメモを見つめていた。

 

そして、

 

「奥さんにも教えたい」

 

「何分でやったか書いとかないと」

 

「どれくらいの頻度でやったらいいの?」

 

「子供たちには、この考え方の流れを

染み込ませたい」

 

次々に質問や言葉が出てくる。

 

彼の今一番の関心事は、

建設し始めたマイホームを

2020年中に完成させることだった。

 

食事をしながら、

 

明日、なにかできることある?

 

って聞くと、

 

「今ちょうど、それを考えてたところだったんだ」って。

 

翌日、空港へ向かう車の中で、

「今日は、何かやった?」

と聞くと、

「午前中、建設のための資材を提供してくれると

以前、約束してくれてた友人たちにリマインドの電話をかけた」と。

 

「昨日のメモを書くまでは、

リマインドすることが、相手にわるいような気がして

できなかった。

でも、今日電話してみると、相手は忘れてただけで

早速持って行くよ、と何人も言ってくれた」と。

 

よかったね。

 

もしよかったら、メモに書いたの

写真撮ってもいい?

 

「もちろん。

僕がちゃんと書けてるかどうかわからないし、

こうしたらいいっていうところがあったら

アドバイスしてほしい」って。

 

そんな彼が、私が日本に無事に着いたかどうか

確認のメールをくれたとき、

こんなメッセージが添えられていました。

 

「昨日、電話した友人の一人が、

今朝、もう32トンの建設用の砂を持ってきてくれました」

  

 「私が今まで気が進まなかったことを実行するのを

助けてくれて、本当にありがとう」

 

ケニヤ人で、一行目先生のメモ技と

方眼ノートを手にしたのは

彼が初めてだろう。

 

彼のこれからの報告が楽しみだ。

 

一行目先生、大切な人にちゃんと手渡せたよ^^☆