志を表現する道
今日のお昼、同僚から電話が入った。
今年の5月で、定年退職すると言う。
6,7年前くらいだろうか、
定年の年が62歳から65歳に変わった。
だから、彼女は65歳まで働くものだと思っていた。
だけど、
「私にとっては、今年がタイミングなの」
と言う。
あまりに唐突でビックリしたけど、
でもその感覚、わかる。
自分が感じるタイミングが一番だということ。
定年後は、地域に貢献したいのだと言う。
いろいろ話を聴いて、
彼女には、こんな志があったんだと
初めて知った。
そう。
みんな最初は、自分の熱い志を抱いて
この仕事に就く。
だけど、その道のりの途中、
いろんな圧力や権力に遭遇し、
その志をあきらめてしまう人をたくさん見てきた。
ハッピーリタイアメント
そう言う彼女が、次の人生に向けての
志を話すとき、その言葉に、姿に感動した。
でも、ずっと一緒に仕事をする中で、
今日のような彼女の姿や、
熱い志を知ることはなかった。
確かに、彼女は
いろんな状況に合わせ、
臨機応変に対応してきた。
だけど、今日話してくれたような
彼女の本当の志を、彼女らしく表現することは
できなかったのかもしれない。
彼女が選んだ
自分の志を表現する道。
その先に、
彼女のしあわせそうな笑顔が見える。