駅が提供できる極上の贅沢とは?

あなたの平日の朝は、いつもどんなものですか?

忙しいですか?

バタバタしてますか?

オフィスに着くまでにすでに疲れてますか?

 

もし、毎日使う駅に楽しみがあったら、通勤が楽しくなると思いませんか?

 

今朝、遠方へ出かけるため、いくつもの路線が乗り入れる大きな駅に向かいました。

朝のラッシュ時、大きな駅は人でいっぱい。

足早で歩く人が飛び出してきたりして、ぶつかりそうになります。

いつもと違う朝の駅の様子に警戒しながら、歩いていると、駅のホールにかすかに

音楽が響いているのに気がつきました。

見ると、駅の1Fと2Fのプラットフォームをつなぐエレベーターの横に置いてあるピアノを

おまわりさんが弾いているのです。

行き交う人は、振り返り、家族や友人と歩いている人は、微笑み合い、何か話している。

おまわりさんの周りは自然と歩く速度がゆっくりになって、微笑みと会話が生まれていました。

 

人々がただ時間通りに目的地に着くことを目指して、行き交う朝の駅。

そこには、感情を動かす余地がほとんどありません。あるとしたら、ぶつかって、

けんかになりそうになるか、どちらかが嫌な思いをするかぐらいでしょう。

そんな騒然とした無味乾燥の朝の駅の構内に響く軽快なジャズの音色。

駅が提供できる極上の贅沢だと思いました。

 

駅は、構内にピアノを置くだけでいいのです。あとは、通りがかりの人が、それぞれの

音楽を奏でてくれて、多くの人に笑顔と心のゆとりを提供してくれる。

駅で起きてるはずのケンカやケガが減ってるかもしれない、朝の駅で嫌な思いをして仕事で

他の人に当たってしまう人を減らしているかもしれない。

目には見えないけど、その効果は絶大だと思うのです。

 

そしてどの人もみんなピアノがとても上手。小さいころから慣れ親しんでいる楽器なのでしょうか。

 

日本の駅で、提供できる極上のサービスって何でしょう?

日本で、小さいころから慣れ親しんでいるもの、お稽古ごとというと、思いつくのは、お習字、そろばん、ピアノ。

駅で静かにお習字を書いていても、誰も振り向いてはくれないし、そろばんを弾いていたら、

変な目で見られるのがオチでしょう。

やっぱり、ピアノでしょうか。でも、みんな通りがかりに弾くかな?

日本ならではのカラオケは?

 

いつも当たり前だと思っている、朝の駅の風景。

でも、その駅で極上の贅沢が提供されたら、と思うとちょっとワクワクしませんか?

いつもの風景を違う角度で眺めてみませんか?

 

あなたが朝のラッシュ時に、受けたい極上の贅沢って何でしょう?

少し想像してみて下さい。

もし、私にとってはコレ!って思うものが浮かんだら、よかったら教えて下さいね☆

 

12時間後に同じ駅に帰ってきたら、今度はおじいさんが、極上のクラシックを弾いていました。

一日の疲れが吹き飛びました。

 

 

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