笑い合う時間のパワー

97歳の叔母が楽しそうに言う。

「あのリハビリの人、
立つ練習してて、私が立ったら、

『お!芍薬や!』って言うんよ。

それで、座ったら

『おぉ~!牡丹や~!』って言うんやで。

頑張り甲斐あるで(笑)」

って。

あぁ、前に叔母のリハビリしてくれてて、

「最高~!!!」

って、まるで、ワールドカップのゴール決めたみたいに
言ってくれた人ね。

やっぱりおもしろい人なんだなぁ☆

「みんなええ人ばっかりでね。

お風呂入れてくれる人も、かえらし(可愛い)人でね。

『若いとき、かえらしかったやろなぁ』って、言うたら、

『あれ!今はよくないんかえ(笑)』って言うんやで(笑)」

って☆

そういう叔母の足は、
入院前よりも、歩けるようになっている気がするし、
右手は、ほとんど使えなかったのに、
今日は、ほとんど右手にスプーンを持って
食べられた。

明らかにずっと良くなっているだけでなく、
叔母の気持ちもずっと元気になっている気がした。


叔母が、圧迫骨折から退院してきてから、
家には、人が入れ替わり立ち替わり
出入りしてくれている。

最初、叔父も叔母も、見知らぬ人が、
家に出入りするのを嫌がった。

でも、退院してから、家での生活が
ままならなくなって、
リハビリの人、
お買い物にいってくれる人、
お風呂に入れてくれる人、
髪を切ってくれる人、
が来てくれるようになった。

大変な仕事だと思う。

それなのに、

リハビリしてくれる、
買い物に行ってくれる、
お風呂に入れてくれる、
髪を切ってくれる、

だけじゃなくて、

当初嫌がっていた叔父や叔母の気持ちを緩めてくれて、
叔母と笑い合う時間をつくってくれること、
本当に、本当に、有り難い。


母は、

「歳をとったら、優しい言葉が、なによりうれしいものなのよ」

って言う。


叔母が、
こんなに目覚ましく良くなっているのは、
やっぱり、来てくれている人たちの優しい言葉と
一緒に笑い合う時間のおかげなのだと思う。


本当にいい人たちに恵まれて、

本当に、本当に

ありがとうございます。